iPhone Air実機レビュー|史上最薄のiPhoneが最高だった!

iPhone Air

 今回はiPhone史上最薄となる「iPhone Air」をレビューしていきます。厚さ5.6mmと極限まで薄くなり、重さも165gとシリーズ最軽量です。Appleの新たな試みとなる本機を見ていきましょう!

以前使用していたiPhone 15 Pro Maxのレビューもしていますので、ぜひご覧ください。

これは何?

iPhone Airの目玉は何よりも薄さ
しかし、その他のスペックもiPhone 17 Proに準拠している部分が多く、高性能なモデルになっています。
性能に直結するSoCやメモリ量は17 Proと同じ、マテリアルもシリーズで唯一チタニウムを使用し高級感があります。

特徴史上最薄のiPhone
SoCApple A19 Pro
メモリ12GB
ストレージ256/512GB/1TB
ディスプレイOLED120Hz/3000nit/6.5㌅
縦横厚み156.2×74.7×5.64mm
重さ165g
マテリアル


チタニウムの側面
Ceramic Shield 2の前面
Ceramic Shieldの背面
カメラ

48MP Fusionメイン:26mm/F1.6
18MPフロントカメラ:20mm/F1.9
バッテリー3,149mAh/27時間のビデオ再生
通信







Apple C1Xモバイル通信モデム
    5G sub-6GHz
    4G(ギガビットLTE)
Apple N1ワイヤレスネットワークチップ
    Wi-Fi 7
    Bluetooth 6
    Thread
Apple U2超広帯域チップ
価格


256GB/159,800円
512GB/194,800円
1TB/229,800円

開封/付属品

Apple公式の争奪戦を勝ち抜き発売日に手に入れました。
箱にはiPhone Air、ケーブル、eSIMに関する説明の紙が入っていました。電源アダプターはもちろん、クイックスタートガイドやステッカーも同梱されていません。
iPhone Airの箱
付属品は"物理的なSIMカードは必要ありません。"と書かれた紙1枚とUSB-Cケーブルのみ
セットアップ中の様子
物理SIMからeSIMへの変更も簡単に移行することができた

美しく持ちやすい本体デザイン

とても薄いです。
未体験の持ち心地で、まるで未来のデバイスのよう。
5.6mmの薄さと165gの軽さによってとても持ちやすく、使いやすいです。ディスプレイは6.5㌅と少し大きめですが、薄いことにより握りやすく端まで指が届きます。
横から見たiPhone Air
選んだカラーは"スカイブルー"です。薄い青色で、冬の空のような色だと思います。美しいです。筆者のiPad Air 4ともお揃いのカラーでお気に入りです。

側面はテカテカのチタニウム。指紋は目立ちますが、Proモデルのマットなアルミニウムより高級感があり大好きです。14 Proのデザインが帰ってきた感じもしますね。
背面はマットなCeramic Shieldガラスで手触りが良いです。カメラが1眼でシンプルですが、カメラ部分(プラトー)への緩やかな変化など独自の美しさがあります。
ディスプレイには新しい反射防止コーティングがされています。明らかに反射が減り、とても快適でした。フィルムを貼ると、意味ないですね…
シンプルで美しいデザイン
iPhone Airのディスプレイ
ベゼルが細く、明るく鮮やかで見やすい

意外と綺麗なカメラ

iPhone Airは広角の"1眼のみ"です。正直カメラ性能には期待していませんでしたが、ソフトウェアの進化なのか15 Pro Maxの広角カメラと比べても綺麗だと思います。
色味や解像感、特にiPhone特有の黄色っぽさが改善したのは嬉しいです。
また、新しいフォトグラフスタイルも写真を撮る時に楽しくてよく使っています。
以下作例です
彼岸花畑と夜の渋谷
どちらも白飛びせず色味も良い
1枚目はフォトグラフスタイルを使用
以前よりもメシウマカメラになっている
都市夜景
2枚目はフォトグラフスタイルを使用
自然と提灯
望遠も専用のレンズを搭載しているProモデルには劣りますが、以前のiPhoneのデジダルズームより綺麗になっています。
iPhone 15 Pro Maxの5倍望遠カメラとiPhone Airの5倍デジタルズーム比較
作例はありませんが、インカメラも進化しています。
画角がより広くなり、縦持ちでも横長の写真を撮ることができるようになりました。
画質も大幅に向上し、メインカメラと変わらないレベルの写真が撮れます。ノイズが減り解像感が良くなっている事が一目でわかりました。
また、FaceTimeなどのビデオ通話ではスマホをスタンドなどに置いた状態でも自動で人の顔を追ってくれる"センターフレーム"機能が使えるようになりました。画角が広くなった恩恵ですね。
下部に画角を広げるボタンと横長写真への変更ボタンがある

ゲームも快適な性能

現時点で世界最高峰のApple A19 Proを搭載しているため、最新の3Dゲームも快適です。
FPS等の計測ができないため体感ですが、ゼンレスゾーンゼロとCoDモバイルはAndroidで最も性能の高いSnapdragon 8 Elite搭載スマホに近いゲーム体験です。60FPSに近いFPSが出ていると思います。
以下Antutu Benchmark v10とGeekbench 6のスコアです。

独自モデムの通信速度

今回からApple C1Xという独自の通信モデムが搭載されています。
これまでQualcomm製のモデムで通信が行われていましたが、独自モデムに変更されても電波の入りが悪いなどといったことはありません。
以下は5G+接続でのスピードテスト結果です。

バッテリー

心配していたほど悪くはありません。
ライトな使い方であれば夜まで大丈夫なバッテリー持ちを実現しています。また、公称値ではiPhone 16 Proと同じバッテリー持ちです。
以下の例では朝8時に98%で使用を開始し、18時に52%になりました。
5GとWi-Fiで通信をしながら検索やSNS、カメラとAirPodsでの音楽再生を使いました。
10時間で46%のバッテリー使用だった

残念なところ

1眼のカメラ

iPhone Airには超広角カメラや望遠カメラが搭載されていません。
望遠はデジタルズームで多少カバーできますが、超広角カメラがないことでビデオが撮りづらいです。
1眼でもポートレート撮影に対応していたり、撮れる写真は綺麗ですが、やはり最低限のカメラと言わざるを得ません。筆者はカメラが強いAndroidスマホと2台持ちすることでカバーしています。

モノラルスピーカー

心配していたほど悪くはありません。むしろ、モノラルスピーカーなのにこんなに音が良いのかと思ったほどです。しかし、最新の他のiPhoneと比べると音量や低音の少なさから来る音の厚みの無さは気になりました。

フラッシュ

Proモデルからの買い替えで意外な落とし穴がフラッシュです。
Proモデルには"アダプティブフラッシュ"という9つのライトを使用したフラッシュが搭載されています。暗いところでのフラッシュを使用した写真がより自然に撮れたり、暗いところを照らすトーチとして使用するときに光の指向性を調節できるようになります。
筆者は光の指向性を調節する機能を良く使っていたので、少し残念です。

USB-Cコネクタ

こちらもProモデルのUSB 3に比べて1/20のデータ転送速度のUSB 2に削られています。
SDカードの写真データの転送が遅くなるのは残念だと感じました。

LiDAR

LiDARセンサーも非搭載です。
身近なところではナイトモードのポートレート写真に使われているセンサーですが、筆者はLiDARセンサーを活用してさまざまなものをスキャンしているので、それらの精度が落ちるのは残念です。

まとめ

妥協点も多くありますが、個人的にはこれまで使ってきたiPhoneの中で一番使いやすく好きなモデルです。一度Apple Storeなどで触ってみてください。
とにかく薄く軽いのは正義ですね!

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